現在、購買センターで業務に取り組んでいます。購買では製品を作るにあたって不可欠な部品の統括管理を行うにあたり、設計や製造部門の要求を満たす最適・最良の品を適正価格で購入するほか、安定したサプライチェーンを構築・強化することも大切になってきます。
ただ、入社するまでモノづくりの流れや仕組みを学んだことがなく、はじめは右も左もわかりませんでした。その不安を解消したのは、配属後に先輩社員と赴いた取引先見学でした。樹脂成形品からネジまで、まずは購入する部品の成り立ちを理解するところから始めました。それぞれどのようにつくられているのか、化学的にどのような性質をしているのかなど、実際の製造工程を目にすることで徐々に知識を増やしていきました。
こうして知見を高めた上で、QCD(品質・コスト・納期)を満たす製品を購入できるよう社内の各部署と連絡を取り合って仕様を調整したり、取引先と原価低減のための交渉を行ったり、新規の仕入れ先企業を選定したりと、さまざまな業務に携わっていくことができました。他にも、新製品の開発用部品について作れる企業やコストについて問い合わせが来た際、過去の事例などを参照しながら素材や形状などの情報を基に、部品製造・加工ができそうなところを選定・価格交渉などを行うこともあります。
モノづくりの現場ではグローバル化が日々進んでおり、現在の担当業務の半分くらいは海外案件です。海外案件を担当するにあたっては相手の商習慣を理解することが前提として必要になってきます。上司に話を聞くなどして基本的な知識を蓄えることが多いです。
国内外を問わず多様な案件を任せてもらっていますが、その中で一貫して大切にしていることは“何でこの業務を行うのか”を考えること、つまり目的を意識することです。例えば設計部署との仕様確認をする打合せの機会があったとします。「この打合せの目的は、原価低減が仕様変更をすることでできないか設計と一緒に確認し、急な仕様変更があった時にも即座に対応をするためのものだ」というように意識する。順調に業務が進んでいる際には、打合せの意義をつい問いかけたくなることがありますが、そういう時こそ目的を意識することでモチベーションを上げています。
国内外の部品メーカーに単独で赴き、発注に向けた打ち合わせや価格交渉なども行う日々ですが、まだまだわからないことは多く、業務を通して勉強の毎日を送っています。また年次関係なく意見を聞いてくれる環境だと思います。振り返ってみても、いつも誰かが助けてくれたと思いますし、環境に恵まれていると感じます。
今の目標は先輩のようにやりとりができるようになることです。先輩が担当する案件の価格交渉に同行すると、いつもその引き出しの多さや柔軟な対応力に驚かされます。取引先からの質問によどみなく答えたり、鋭い指摘や提案で原価低減に結びつけたり、相手との信頼関係を構築した上で堂々とやりとりしている姿にあこがれます。
現在では少しづつ後輩も増えてきました。自分自身が後輩のお手本となれるよう、これからも製品知識を蓄え、交渉の腕を磨いていきたいと感じます。
入社の動機
LEDという主力製品や技術を通してさまざまな業界に影響を与えているところに魅力を感じ、入社を決めました。
今後の目標
より製品に対する知識を蓄え、原価低減や新規開発につながるような具体的な提案ができる人材になりたいと思っています。
旅行をしたり、好きなアーティストのコンサートに行ったりしてリフレッシュしています。チャージ休暇では、同期の仲間とフィンランドに旅行し、念願だったオーロラ鑑賞や犬ぞりも体験しました。旅先では地元の人たちの生活や時の流れを感じながら過ごすのが好きです。