当社で活躍する3名の女性社員に集まってもらい、
その働き方やライフイベントとの向き合い方、
そしてプライベートの楽しみ方について語ってもらった。
スタンレーらしい
女性社員たちの働き方
私が所属する総務部では、株主総会の運営、リスクやファシリティマネジメントなどを行っています。私は主に広報を担当していて、社内報や会社案内の制作、展示会の企画運営を行っています。学生の頃から広報という仕事に憧れていたので、この仕事に携われているのは本当に幸せなことです。社内外の人と知り合う機会が多く、さまざまなジャンルの情報や製品を知ることができ楽しさを感じています。
社内報を見ると、スタンレーのことをより深く知ることができておもしろいです。
ありがとうございます。社内報を読んでくれた方から「おもしろかった!」、「うちの会社でこんなことをしていたなんて知らなかった」と言ってもらえると、企業価値の向上や社内コミュニケーションの活性化に少しでも貢献できているのかと実感でき、うれしく思います。職場では、向上心・向学心を持っていれば、失敗を恐れずチャレンジさせてもらえますし、先輩は穏やかでおもしろい方が多く、のびのびと働けています。
私が所属する生産技術センターは、世界中の生産技術機能を統制している部門です。私が担当しているのは、塗装や反射膜についての標準をグローバルへ展開する業務です。たとえば、自動車ランプ部品を生産するといっても、その生産方法は無数にあります。そのなかから最適な方法を模索して標準を作り、全世界にある工場に展開することで、どの工場でも同じ品質の自動車ランプ部品を生産できるようにするのです。また、標準を作成するだけでなく、導入や運用にあたっての問い合わせに対応するのも重要な業務のひとつです。特に設備や気候が異なる海外の生産技術者からの問い合わせが多く、そういった問い合わせがあったらチーム内で問題点を検証し、できるかぎりスピーディーに回答するようにしています。その結果、問題点を解消でき「ありがとう」と言ってもらえた時にはやりがいを感じます。
部署内の女性社員は多いのでしょうか。
女性社員は少ないのですが、上司や先輩は皆さんとても面倒見が良く、質問などに対しても親身になって答えてくれます。冗談を言い合えるような雰囲気もあるので、居心地はとても良いです。
私は半導体デバイスや自動車用光源の研究と開発をミッションとする研究開発センターに所属しています。そのなかで現在、私が主に担当しているのは所属している研究テーマの特許調査や特許出願のサポートです。そもそもチームメンバーが開発している製品を世に出すには、新しい自社の技術は特許を出願することで守っていかなければなりませんし、他社の特許を使用していないかを確認しなければなりません。そして、他社の特許やそれに類似したものを使用している可能性がある場合は、速やかにチーム内で共有し、対応策を練る必要があります。
膨大な情報と向き合う仕事なのですね。
そうですね。骨の折れる仕事ではありますが、製品開発を進める上では不可欠な業務ですし、実際に製品が完成した際にはチームの一員として達成感を覚えます。研究開発の現場というと、どこか緊張感のある雰囲気をイメージされるかもしれませんが、打ち合わせなどの際は上司や先輩、後輩の垣根なく、率直な意見交換が行われていますし、時には冗談を言い合ったり、世間話で盛り上がったりもしています。
GW、お盆、お正月の長期休暇を利用して海外旅行へ行き、パワーチャージしています。旅行が仕事のモチベーションにもなります。また、月に数回、バレエ教室に通ったりもしています。もともとバレエは高校までやっていたのですが、仕事にも少しずつ慣れてきたので、あらためて教室に通ってみることにしたのです。身体を動かすのも好きなので、良いリフレッシュになっています。
早寝早起きを心がけ、コアタイムフレックス制(※1)を活用して、家事や趣味の時間を取るようにしています。実際には朝は5時頃に起きて周りの人たちよりも早く出社し、18時頃には退社するようにしています。職場の皆さんもこういった働き方に理解を示してくれるので、非常に助かっています。
仕事がうまく終わりそうにない時はどうされていますか。
そういう時もありますが、その際には情報を共有しているチームメンバーがフォローしてくれるので安心です。 プライベートに関してはもっぱら野球にはまっています。主人の影響で2年前から始めたのですが、現在は社内の野球同好会と、主人と一緒に立ち上げた草野球チームに所属しており、天気が良い週末には練習や試合に励んでいます。
就活中に知った「チャージ休暇」というスタンレーならではの制度を多くの先輩が利用されていることに驚きました。これは勤続5年、10年、15年、20年という5年ごとの節目に取ることができる休暇で、5が付く節目には5日の休暇と5万円の手当てをいただくことができます(10や20の節目には20日の休暇と20万円の手当)。会社説明会で話を聞いた時は「制度はあっても実際には活用されてないんじゃないか」と思っていたのですが、一般社員から役員まで皆が心置きなく休暇を申請できる雰囲気になっています。
結婚式の際にそのチャージ休暇を活用しました。この休暇を活用して、私と主人は大好きな北海道で結婚式を挙げることができ、当日は大好きな馬に乗ることもできました。
結婚式で馬に乗っている写真をお借りして社内報に掲載させていただきましたが、本当に素敵でした。
ちなみに、それと同じ年に特別休暇(※2)を使って、モルディブとドバイに新婚旅行に行くこともできました。
うらやましい!私もまずは勤続5年のチャージ休暇を楽しめるよう、精一杯、がんばりたいと思います。
キャリアプランの中では、出産・育児も気になる点です。産休・育休や時間短縮勤務はどのように使っていますか。
私は結婚し、1人目の子どもを出産して産休・育休を取りました。その後、仕事に復帰してからしばらくは従来通りのフルタイム勤務(8時間)をしていたのですが、その後2人目を出産し、産休・育休を取った後は時短勤務(通常より2時間短縮して9~16時の勤務)に切り替えました。子どもがある程度大きくなるまでは、家庭に支障のないような働き方をしていきたいと思っています。
子育てをしながら働くというのは大変なイメージを持たれることが多いと思います。実際のところはどうでしたか?
1人目の時はかなり大変でしたが、周囲の皆さんの協力のおかげでなんとかやってこれました。たとえば、子どもが急に体調を崩してしまった時や保育園から連絡を受けて早退をしなければならない時などには、周囲の皆さんがそのつどフォローしてくれる雰囲気がある会社だったおかげで、私は子どもたちのそばにいてあげることができました。
そのほかに仕事と家庭を両立するにあたってはご苦労もあるのではないですか。
1人目の子どもの産休・育休が終わった頃は、正直に言って「研究者としてのキャリアも大切にしたい」という思いがありました。そのため、復帰後はコアタイムフレックス制を生かして、出社時間を早めて仕事を早くあがらせてもらっていたのですが、それでも主人が出張がちだったこともあって、心身ともに少し疲れてしまっている部分もありました。
その状態をどうやって乗り越えたのですか。
2人目の出産を機に仕事の仕方を変えてみようと考え、あらためて上司に相談し、時短勤務で特許調査や特許出願のサポート業務に携わることにしたのです。当然、研究開発の第一線から離れることに葛藤もありましたが、それよりも子どもがある程度、大きくなるまでは家庭に支障のないような働き方をしていきたいと考えたのです。
やはりそういった苦労や葛藤があるのですね。業務や時短勤務への切り替えはスムーズにいきましたか。
周囲の理解や助けもあってスムーズに移行することができました。おかげで今では夕方に時間のゆとりができ、子どもたちとの時間を作れるようになりました。また、心身ともに落ち着いた生活を送れるようになったことで、休日も心置きなく子どもたちと遊んだり、家族でレジャー施設に出かけたりすることができるようになりました。
周囲のフォローはありがたいですね。私も日常業務のなかで助けてもらっているので共感できます。キャリアの重ね方についてはさまざまな考え方があると思いますが、それを受け止める当社の懐の深さは日々感じています。出産してからもそうやってフォローしてもらえるというのは、本当に心強いし安心ですね。
文系出身の女性でB to Bメーカーを志望する人は少なく、就活中、心細いかもしれませんが、スタンレーには活躍できる場がたくさんあるので、ぜひとも候補のひとつに加えてみてください。そして、面接など社員と話をする場では、自分の思いを素直に表現してみてください。きれいにまとまった言葉でなくても、相手の心にきっと響くと思います。
就職すると「やりたいことができなくなる」と思っている方もいるかもしれませんが、社会人になっても、結婚しても、何でもできます。スタンレーには各拠点に数多くの同好会や部活があるので、趣味を充実させることもできますし、先ほど紹介したような休暇制度もあるので、海外旅行などを楽しむこともできますから。
研究開発を希望する人の多くは携わろうとするテーマを限定してしまいがちですが、就職活動にあたってはより広い視野を持っていろんな会社を見て回ったほうがいいと思います。そして、自身のライフプランを想像し、長く勤続できそうな会社であるかどうかを見極めることも重要だと思います。
当社は2020年、次世代育成支援対策推進法に基づく厚生労働大臣の認定(くるみん認定)を受けました。
女性社員の産休・育休制度を利用した復職率が100%というだけでなく男性社員の育児休暇取得も取得実績が増えています。
仕事・生活を両立しながら長く勤務できる環境が整っています。