学生時代は執行部として人と関わる経験を多く積んできました。就職活動では、最終製品の営業というよりはメーカーに対して営業をかけるBtoBの業態が良いと考えて軸を絞り、当社への入社を決めました。
自動車ランプの営業は、関わる期間の長さに特徴があります。一般的には営業=受注を取る仕事、というイメージかと思いますが、自動車ランプの営業では競合や引き合いの準備から受注後の量産生産に至るまで関わることになります。受注決定後、製品の開発に向けて設計や生産に関する様々な部署の人員でチームを組むのですが、このチーム全体の動きを把握してプロジェクトを牽引していくのが私たち営業のミッションです。
自動車ランプはそれぞれの車種に対して仕様が異なる一点モノであるため開発期間が長く、数年単位の時間を要します。その期間、設計担当との日々の打合せ、拠点の離れた生産担当との連絡のやりとりは欠かせません。どんな仕事でもそうだと思いますが、ひとりでできることの範囲は限られているため、より良い製品を生み出すべく、コミュニケーションを多くしながら進めることを大事にしています。
また、完成車の印象を大きく左右させる自動車ランプでは、難易度の高い要求も多いです。私が担当した製品で言えば、細長い形状で均一発光するポジションランプがありました。ポジションランプとは車の居場所や横幅を知らせるためのもので、近年ではLEDをライン状に配置したデザイン性の高いタイプも出ています。ただこの案件では前例のない細長さが要求されたため、いかに美しいラインを表現するか、工場でどうやって製造するかなど、考えるべき課題は多くありました。その課題を解決するために、自動車ランプに関する部署だけではなく、熱技術の研究者やLED設計者など様々な部署と垣根を越えて仕事を進め、完成車メーカーの要求を満たせる仕様と生産体制を整えていきました。
そんな時に感じたのは他部署でも連携し合える社員の人柄の良さです。無理なお願いであってもしっかり説明すれば対応してもらえる環境があります。このような環境が高機能・高品質な製品の提供につながっていると思います。
現在、多様な製品の競合案件や開発・設計案件を同時にいくつも抱えていため、担当する業務の範囲が広く苦労することも多いのも事実です。一方でそうやって関わった分、量産がスタートしたときには大きな達成感を感じます。
数ある自動車部品のなかでもランプは意匠性が高く、自動車の顔ともいえる製品です。私は車で通勤しているのですが、通勤途中に自身が担当した機種を見かけることが多く、やりがいを感じる瞬間は多いです。自動車業界の変革が加速度的に進み、完成車メーカーからの要求もシステム化など先進的な内容が増えていくなか、これからも前例のない仕様や世界初の技術などにどんどん携わっていきたいと考えています。
入社の動機
営業志望で就職活動を行い、趣味だった自動車の関連業界も視野に入れていました。面接などで出会った社員の人柄や雰囲気に惹かれたことが入社の決め手になりました。
今後の目標
営業としての腕を磨くことはもちろん、経営人事や経理、海外関社での業務などにも営業としてフィードバックできる部分があるように感じるため興味を持っています。さまざまなフィールドで活躍していきたいです。
趣味で釣りやバドミントンを楽しんでおり、時には取引先と釣りに出かけることもあります。気の合う仲間や後輩との旅行やホームパーティーも休日の楽しみのひとつです。